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漁師になりたい!を支援する
 大好きな海で働きたい!腕に自信のある釣りを仕事にしたい!だったら、「よし漁師になろう!」。と思っても、親が漁師だったわけでもなければ、漁村で育ったわけでもない自分が漁師になれるのだろうか…。そんな人も含めて漁師を目指す人たちを支援するため、漁業関連団体や全国の漁協などでは、漁業就業支援フェアを開催したり研修制度を設けている。このような機会を活用すれば、今まで漁師に縁のない人生を歩んでいた人でも、漁業について知り、学ぶことで、漁師への道を確かなものとすることができる。
 漁業においては農業のように多種多様な機会があるわけではないが、本気であれば門戸は開かれている。「漁師」の夢を実現させるために必要なのは、「漁師になりたい!」という熱い思いと、「漁師として生きていく」という覚悟。あらゆるチャンスや方法を見つけて、積極的にチャレンジしてほしい。

全国各地から明日の漁師を探す人と目指す人が集まる漁業就業支援フェア
 漁師になりたい人と将来の担い手を探す全国の漁協や漁業会社が一堂に会する「漁業就業支援フェア」。今年で3回目となったこのフェアは、東京・大阪の2会場で開催されている(2006年は5月に開催済み)。会場には各地の漁協や漁業会社の出展ブースが設けられており、来場者はここで直接、具体的な仕事の内容や漁村での生活の様子について話を聞くことができる。出展ブースをじっくりと回って、働いてみたいところが見つかったら、「研修を受けたい」と伝えよう。
 というのは、漁師になりたい人を「研修生」として受け入れる国の制度があって、出展している漁協や漁業会社でも受け入れているからだ。ただし、希望者全員が研修生になれるわけではなく、漁師になりたい人と受け入れる側のお互いの希望や適性がマッチングするかどうかを見極めることが大事だ。
 研修生として選ばれたら、現地でのオリエンテーションに参加。ここで、実際に船に乗る前に必要となる「各地域の漁業の概要」「船上作業内容」「作業をする上での注意点」など、漁業の基礎知識を学ぶ。
 机上での研修を終えたら、いよいよ船上での実践研修となる。地元漁師の方から、漁師となるための実務的な技能やノウハウを学んでいく。同時に、実際の漁村生活を体験できる。
 なお、研修期間は最大6カ月となっているが、その期間や内容は漁協や漁業会社によって異なる。
【問い合わせ先】
・(社)大日本水産会
電話 03(3585)6682
www.fishworld.or.jp/fisherman/
・全国漁業協同組合連合会
電話 03(3294)9613
www.zengyoren.or.jp/

インターネットを活用した情報収集

JF全漁連
 ひとくちに漁業といっても、漁場や漁法によって種類はさまざま。大別すると遠洋漁業、沖合漁業、沿岸漁業の三つだが、その中にいくつもの種類がある。同じ漁師という職業であっても、漁場や漁法が異なれば、働く時間帯やライフスタイルも違ってくるのだ。
 全国漁業協同組合連合会(JF全漁連)と(社)大日本水産会のホームページでは、漁法の解説など基礎知識となる情報も数多く掲載されている。そのほか、インターネット上には多くの情報が掲載されている。自分に合った漁法や地域を探すには、これらの情報も大いに活用したいものだ。
【アドレス】
・全国漁業協同組合連合会
www.zengyoren.or.jp/syugyo/index.php
・(社)大日本水産会
www.fishworld.or.jp/fisherman/ryoushi

大日本水産会

漁師として働いていけるかどうか知るための体験漁業
 漁業に就業したい方を対象に、地方自治体や漁協、漁業会社などが実施している「体験漁業」は、漁業への理解を深め、漁業への適性を知ってもらうための研修である。この研修は、漁船に乗り込んで巻き網や定置網など実際の漁業作業を体験するものだが、その内容はさまざま。研修日数についても、3〜5日間と短期のものから1カ月間など長期に及ぶものまである。現在募集している体験漁業については下表のとおりとなっているが、全国漁業協同組合連合会のホームページでは体験漁業の情報を掲載した「漁業体験」のコーナーも設けられている。
【アドレス】
全国漁業協同組合連合会
www.zengyoren.or.jp/syugyo/index.php

漁船員養成機関
 水産県と呼ばれるいくつかの県では、県独自で漁船乗組員を養成する機関を設置して、将来の漁船幹部職員の養成を目的にした漁業後継者の育成を行っている。ここでの研修は、漁協制度、資源管理、漁業経営など講義に加え、漁労作業や漁具製作など実践的かつ即戦力となる漁業実習が中心となる。ただし、これらの養成機関では基本的に、半年や1年間など所定の期間、専門教育を受けた後、その県に所属する漁船に乗り込むことになる。また、年齢や出身地など入所資格に制限があるものがほとんどである。
【問い合わせ先】
(社)大日本水産会
電話 03(3585)6682

観光漁業
 漁村の中には、観光客を対象に漁業体験を行っているところがある。その内容は、潮干狩りや地曳き網など浜辺で体験するものから、船に乗って網を仕掛けた漁場まで行き、網揚げの見学をするもの、自分で網揚げ体験できるものまで多種多様。これらはあくまでも観光として行われているため実際の漁師の仕事とは異なるが、その一端には触れられる。
 漁師になるには仕事として好きであることが絶対条件だ。しかし、それだけで続けていくことは困難である。漁法は一度習得すれば確実に収穫できるというものではない。常に変化をしている自然の中で、生き物を相手にする仕事であるがゆえに、収入につながる収穫にはたゆまぬ工夫と研究心が求められる。
 また、漁村での暮らしは、都会での暮らしに慣れている人からすれば不便さを強いられることもあるだろうし、人づき合いも都会とは異なる。漁師として生きていくからには、人と人とのつながりこそ重要になってくる。これらのことを踏まえた上で、しっかりした将来のビジョンを持ち、漁師の世界に飛び込んでくる人材が求められている。
 大海原で魚の群れを追い、仕留め、大漁だったときの満足感は何ものにも代えがたいものである。海のそばで、人の温もりを感じながらの暮らしは、失っていた何かを気づかせてくれるかもしれない。漁師という仕事にお金に代えられない価値を見いだし、充実した人生につなげていくのは自分自身である。
主催 開催日時 開催場所 募集人数 対象漁業種類 体験内容 問い合わせ先
千葉県農林水産部 2006年5月以降随時 千葉県内4ヵ所 8〜12名程度 巻き網、定置網など 一般の漁業就業者を対象に「漁業就業フェア」等で研修者を選定し、5日間の体験漁業を実施する。 千葉県農林水産部tel:043(223)3032
千葉県漁業就業者確保育成センター(千葉県漁業協同組合連合会内) 通年随時 千葉県内 随時対応 巻き網など 就業に向けた体験漁業。※詳しい体験内容については、全漁連HPにて求人を行っている漁業者等を紹介し、直接問い合わせていただく。 千葉県漁業就業者確保育成センターtel:043(242)6811
(社)富山県農林水産公社 2006年9月予定 富山県魚津市 20名 定置網 操業、水揚げ、選別作業等 社)富山県農林水産公社tel:076(431)9595
鹿児島県水産振興課 2006年7月16日(日)〜7月17日(月) 鹿児島市他 40名 定置網 @座学研修…沿岸漁業の概要A漁業体験…定置網の体験漁業 鹿児島県水産振興課tel:099(286)3426
2006年9月予定(4泊5日) 鹿児島県内1地区 15名 一本釣り、養殖など 漁師の直接指導による漁業研修
【No.2(2006年夏号)掲載】
 
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