ここから始まるI・J・Uターン

短期から長期まで新人漁師の研修制度
 漁師になるには多くの技術を身に付けなければならない。しかし、それらを誰に教わればいいのか、どこから始めたらいいのか、未経験者にとっては分からないことだらけだ。
 自治体などの中には、これから漁師になろうという人に対して研修制度を設け、積極的な支援を行っているところがある。その期間や研修内容は実施団体や実施年によってさまざまだが、2〜3日の短期研修を受けた後に、1ヵ月や半年など長期研修に移っていくケースが多い。漁師になるための手掛かりをつかむために、これらの研修制度を活用するのも一つの方法かもしれない。
千葉県「漁業実践技術研修」
 千葉県では、県内在住もしくは千葉県に移住するという人で漁業への就業を希望する人を対象に「漁業実践技術研修」として5日間の短期研修を設けている。研修内容はその年ごとに若干異なるが、今年6月に行われた研修は次のとおり。
 まず、1日目の午前中に県庁に集合。注意事項などの説明を受けた後、午後からはそれぞれ受け入れ先となる研修地に移動する。そこで指導にあたる漁師と挨拶を交わしたら、船の様子を見ながら説明を受ける。翌日は朝から実地研修となり、漁船に乗り込んで網を引くといった作業を体験する。最終日は午前中に船上で研修を受け、その後漁業関連施設を見学し、現地での解散となる。
 短期間の研修ではあるが、実際に漁船に乗り、さまざまな作業を体験してみることは、漁師という職業が自分に合っているかどうかを知るための判断材料となる。ここで手応えを感じたら、就職や長期研修(30日間)への移行などの道も開かれる。
 なお、短期研修については「漁業就業支援フェア」(大日本水産会主催)などを通じて募集するが、現在、二次募集を行っているところである。
【問い合わせ先】
千葉県農林水産部水産局水産課企画指導室
電話 043(223)3032

島根県「新規自営漁業者育成事業」
 島根県では、一本釣りなど自営で漁業を行っていこうという人を対象に「新規自営漁業者育成事業」を行っており、研修制度として@漁業・漁村体験研修、A漁労技術習得研修、B漁業技術レベルアップ研修の三つのメニューで構成されている。
 @はおおむね1週間程度の研修で、受け入れ先の漁業者の指導の下、体験乗船などを行う。Aは2年間を上限とする研修で、ベテラン漁業者の直接指導を受けて漁労技術を習得する。BはAの研修生を対象に支援するもので、専門的知識・技術を習得する。
【問い合わせ先】
漁業協同組合JFしまね
電話 0852(21)0001

鹿児島県「ザ・漁師塾」
 鹿児島県が2002年度より実施している「ザ・漁師塾」は、@入門研修、A短期研修、B長期研修の3段階が設けられている。
 その内容については左図に示したとおりだが、このうちB長期研修の内容やスケジュールは、研修生が希望する漁法や地域と受け入れ先によってそれぞれ異なる。
【問い合わせ先】
鹿児島県漁業就業者確保育成センター
電話 099(286)3426

山口県「漁業おもしろ塾」「オーナー漁師研修制度」
 漁業に興味があり、将来、漁業への就業を希望している人を対象に、漁業のおもしろさを体験し認識を高めてもらおうと、山口県では「漁業おもしろ塾」を開講している。
 この講座は6月から11月まで月に1回ずつ実施されるが、いずれも週末に行われるので現在の仕事を続けながらの受講が可能となる。講座の具体的な内容については、上の表のとおり。
 また、自分の船を持ち独立して漁業を営んでいこうとしている人を対象に「オーナー漁師研修制度」も設けられている。これは、3泊4日の短期研修での体験乗船を経て最長2年間の長期研修へと移行し、技術を習得していく。
【問い合わせ先】
「漁業おもしろ塾」については、
山口県水産振興課
電話 083(933)3546
「オーナー漁師研修制度」については、
山口県フィッシャーズコーナー
電話 0832(31)2212
URL http://www.jf-ymg.or.jp/ryoushi/

■ 漁業おもしろ塾の研修内容(山口県
第1回(6月実施)13:00〜16:00 開講式、漁業概要等についての座学第2回(7月実施)10:00〜14:00 一本釣り漁業の体験(仕掛けの投入水深などを教わり、受講生自ら釣り上げる)
第3回(8月実施)13:00〜16:00 漁具製作等
第4回(9月実施)18:00〜23:00 日本海側でのイカ釣り体験(仕掛けの投入水深などを教わり、受講生自ら釣り上げる)
第5回(10月実施)18:00〜23:00 瀬戸内海側での底引き網漁業体験(漁獲物を種類ごとに選り分ける作業を行う)
第6回(11月実施)13:00〜16:00 ロープワーク実習、閉講式
※2006年度の例 ※本年度の受講生募集は終了しました

静岡県立漁業高等学園「沿岸漁業コース」
 国内最大の遠洋漁業基地・焼津市にある静岡県立漁業高等学園。静岡県が設立した漁業後継者育成機関であるこの学校では、漁師を志す人で、静岡県内の漁業に就業希望する人を対象に「沿岸漁業コース」が設けられている。
 このコースの研修期間は約2カ月で、始めの約1カ月は水産試験場の研究員などを講師に、午前は陸上での網実習やロープワーク、栽培漁業見学といった実習、午後は水産概論から海難防止、漁船保険、漁船法まで幅広い知識を身に付ける学科の講義が行われる。その後、一人ずつに分かれて実際の漁船に乗り組んでの実地研修が2週間行われ、さらに実地研修報告会や漁業者の話を聞くなどして修了となる(下図参照)。
 研修生の募集は年2回行われ、定員は前期・後期とも10人となっている。
 また、前期生・後期生の中で希望者には「第二級海上特殊無線技士」と「第一級小型船舶操縦士」の免許講習も年1回行われている。
【問い合わせ先】
静岡県立漁業高等学園
電話054(627)0219URL
http://www.pref.shizuoka.jp/nousei/ns-36/
【No.3(2006年秋号)掲載】
 
募集・求人情報
 新・農業人フェア
 IJUガイド
農業に就く | 林業に就く
漁業に就く | I・J・Uターン情報
 ジャンル別情報一覧
農業 | 林業 | 漁業
地場産業
農業体験・農的生活
定年帰農・セカンドライフ
田舎暮らし・移住 | メッセージ
トップランナーの視野 | 巻頭言
未来への階段 | 農園歳時記
研修 Style Catalog
 都道府県別情報一覧
 特集一覧
 知っておきたい制度と基礎知識
 保険・税・移住の手続き
 データで見る新規就農
 読者コーナー
 iju infoサポーター・設置場所
ポリシー | iju infoについて
個人情報対応 | メディア情報
トップページへ


web-iju.info内を検索
wwwを検索
 
■PDFファイルについて
 このサイトでは、PDFファイルを使用しております。PDFファイルを表示するにはアドビシステムズ社のアドビリーダーが必要です。アドビリーダーはアドビシステムズ社より無償で提供されています。下のアイコンをクリックすると、ダウンロードすることができます。