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農・林・漁業への就業を考えたとき、その仕事内容を最もイメージしにくいのが林業ではないだろうか。経験のない仕事への転職は、仕事内容の具体的なイメージがあるほうが計画を立てやすいし、なにより体を動かす仕事は「続けていけそうかどうか」という判断も重要だ。そこでまず試したいのが、国の支援を受け、全国森林組合連合会や都道府県林業労働力確保支援センターなどが実施する体験ツアーや講習への参加だ。全国各地で1〜2日間の行程で行われる「林業見学・交流ツアー」のほか、各県で座学と実習が受けられる20日間の「林業就業支援講習」がある。今回は「講習」のほうを詳しく紹介しよう。
仕事の流れから機器の操作まで充実した内容の就業支援講習
林業とは、木を植え、育て、木材を作る産業だ。木の植え付けから維持・管理、加工・出荷までを行うため、仕事は多岐にわたる。学びながら仕事の知識や技術を覚えていくのは当然だが、ときには危険が伴うため、就業前に安全に関する知識や、機器の基本操作を身に付けておく必要がある。
「林業就業支援講習」はそのために設けられている講習だ。林業の仕組み、林業を取り巻く状況、森林・林業の知識などを体系立てて学ぶ座学に始まり、機器の操作や施設見学などの実習に移った後、後半はすべて、実際の森林現場での作業を体験するというカリキュラム。総合的に、実践的に林業の基礎知識を身に付けることができるようになっている。期間は約20日間。現地までの交通費、宿泊費、食費を除き、講習料は無料だ。
なかでも、実地でチェーンソーや刈払機の講習を受けられるのはありがたい。これらの操作は危険が伴うため、講習を受けなければ使ってはならないこととなっている。ここで受けておけば、講習の終了証が与えられる。
また、カリキュラム後半の約10日間に及ぶ現場体験も森林作業のイメージをつかむためにはいい経験になるだろう。「実際にどのようなことをするのか」を、体で試せる機会は多くはない。現場に携わる人たちから仕事や生活面の「生」の声を聞ける機会でもあり、これらの話が転職を考えるときのよき判断材料になるはずだ。
すべてのカリキュラム終了後には、個別の就職相談、生活相談を受け付けている。この就業支援講習の特徴ともいえ、参加者の声からも「対応がきめ細かい」と評価が高い。「林業に就業したい」と本気で考えている人を対象とする充実した内容は魅力である。
林業就業支援講習は主に各県の林業労働力確保支援センターが開催しており、詳しくは開催を予定しているセンターに問い合わせてほしい。 |