
現役の漁師さんから漁場での説明を聞く(漁業体験講習会) |
漁師になりたいけれど、そのための方法がわからない。だから、未経験から漁師になるにはハードルが高いというイメージを持っている人も少なくないだろう。確かに、自力で漁師になろうとすると困難なことも多い。
そんなときに、活用してほしいのが「全国漁業就業者確保育成センター」。未経験者でも漁師になれるよう、さまざまな活動を行っている。
「全国漁業就業者確保育成センター」のトータルサポート
漁師になりたい人を支援する全国漁業就業者確保育成センターでは、経験ゼロから漁師になるまでのトータルサポートを提供している。その流れは図1に示したとおりで、これに沿って進めば、就業までたどりつけるようになっている。
<全国漁業就業者確保育成センター>
TEL:03(3585)6319
e-mail:info@ryoushi.jp
漁業就業支援フェアの前に!
「漁業チャレンジ準備講習会」
図1の中でとくに注目してほしいのが、ステップ2の「漁業チャレンジ準備講習会」。昨年度まで、漁師希望者は直接、漁業就業支援フェアに参加し、その場で面談を受け、採用されれば長期の漁業研修に入っていた。しかし、今年度からは、漁業就業支援フェアに参加する前のステップとして、漁業チャレンジ準備講習会(図2)が開かれている。つまり、漁業就業支援フェアに臨む前に知識と心の準備をする場が設けられたということ。
講習会は、陸上で学ぶ「座学講習会」と洋上で学ぶ「漁業体験講習会」の2種類があり、両方またはいずれか一方のみの参加もできる。漁師を目指す人なら誰でもOKで、参加費は無料(現地への交通費、宿泊費等は本人負担)。事前申し込みが必要となるので、詳しくは全国漁業就業者確保育成センターのHPで確認しよう(http://www.ryoushi.jp/)。

イスのひじ掛けを芯にロープの結び方を体験(座学講習会) |
漁師の基礎知識を
学ぶ「座学講習会」
漁業チャレンジ準備講習会のうち、陸上で開催されるのが座学講習会。漁業全般について基礎的な知識が学ぶことができる。サラリーマンでも働きながら参加できるよう、平日の夜または土曜の昼に開かれている。
講習は1回完結型で、時間は2時間。講習内容は右の表1に示したとおりで、漁師になるための心構えに始まり、漁業の種類や漁業権、船舶免許の種類、ロープの結び方、網目の作り方など、短時間で幅広く学べるのが特徴だ。漁師になるためのステップや、漁業就業支援フェアの様子について事前に話を聞けるのも大いに参考になる。漁師にとって必須となるロープワークについても、各自が実際のロープを使って、講師の実演を見ながら体験すれば、漁師という仕事を少し身近に感じられるのではないだろうか。
ベテラン講師による経験を交えた話や、スライドを見ながらの説明を聞くと、本を読んだだけではわかりにくいことも、すんなり頭に入ってくる。独学で学んでいて疑問に思っていることを、質問できるチャンスでもある。
2007年度の開催地は東京、大阪、名古屋を含む全国14都市で、各3回ずつ計42回開催される。6月から順次実施されているため既に終了しているものが多いが、8月開催分については下の表2に示している。この機会に、ぜひ参加してはどうだろうか。
漁船に乗って学ぶ
「漁業体験講習会」
陸上で開催される座学講習会に対し、洋上で開催されるのが漁業体験講習会。各地の漁協の協力を得て、体験乗船ができる。
自分が漁師に向いているかどうかを見極めるには、実際、漁船に乗ってみるのが一番。船酔いなど自分の体質も確認しておきたいところだ。とはいっても、漁船は誰でも乗せてくれるものではない。その点でも、漁業体験講習会は貴重な機会といえるだろう。
講習内容は開催地によって若干異なるが、その一例を右の表3に示している。

養殖場でのエサやりに参加者の目も釘付け(漁業体験講習会) |
2007年度の開催地は北から宮城県、千葉県、神奈川県、和歌山県、愛知県、兵庫県、三重県、広島県、愛媛県、福岡県の計10カ所。座学講習会と同様、多くは既に終了しているが、下の表4に示した8月開催分については、間に合えばぜひ参加したいところだ。集合時間や集合場所など詳細については、事前申込者に対して連絡が入るようになっている。 |