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自分にしか出来ない真珠を作る!
そんな可能性が移住の原動力
愛媛県宇和島市 千葉 陽亮さん(22歳)
養殖業歴:1年4か月
Profile:
【ちば ようすけ】埼玉県出身。専門学校在学中に、漁業就業支援フェアで真珠養殖と出会う。現在は国と宇和島市の支援事業を利用し、地元業者の下で3年間の研修を受けている。研修を経て、養殖業者として独立開業を目指す。
愛媛県宇和島市 千葉 陽亮さん

漁業就業支援フェアにより繋がった
宇和島の真珠養殖との縁

 幼少の頃から海や水棲生物が好きだった千葉陽亮さんは、アクア業界に従事する道を選び、水族館・アクアリスト専攻のある専門学校に進んだ。同専攻の卒業生は水族館やペットショップ等への就職がほとんどであるが、千葉さんは入学以降、次第に“もっと直接的に海に関わる仕事をしたい!”と思うようになった。このことを先生に伝えたところ、全国漁業就業者確保育成センターが主催する「漁業就業支援フェア」を紹介された。軽い情報収集のつもりでフェアに足を運んだ千葉さんは、その日、漁業という業種の中に「養殖」というカテゴリーがあることを初めて知った。
 目に止まったのは、宇和島市・三浦漁協。真珠養殖の担い手を求めてのフェア初出展だった。担当者からの説明を聞くにつれ自分が求めていた“海との繋がり”を強く感じた千葉さんは、面談を終えると他の出展ブースには目もくれずに帰宅したという。
 「真珠養殖という今まで知らなかった世界への興味に加え、技術を習得するための研修制度や、移住に関連したサポート体制が手厚かったことが、“この地”での就業を決める決定打になりました」と振り返る。
 宇和島三浦地区での真珠養殖の歴史は昭和30年代にまで遡り、最盛期は70軒ほどの業者が軒を連ねていたが、近年は高齢化や担い手不足により20軒ほどに減少。しかしながら、依然、宇和島ブランドの需要は多い。そこで宇和島市が取り組んでいるのが宇和島市漁業新規就業者支援事業だ。
 千葉さんは同事業の移住者向け漁業新規就業支援金の制度を利用することで、移住前に就業支度金( 36万円)を、さらに研修開始に伴い就業支援金(20万円)を受給。また、3年間の家賃や交通費として一定額(40万円)を受給しており、引越し費用や家財道具等の移住費用はこれら支援金で賄う事ができたそうだ。「支援事業のおかげで、遠く離れた、しかも何の縁も繋がりもなかった宇和島に移住することができました。フェアでの(三浦漁協との)出会いもあわせて、本当に感謝しています」。
 現在、三浦漁協に所属する親方の下で契約社員として3年間の研修を受けている千葉さん。いずれは経営側の人間になる、という目標を立てているが、研修終了後もしばらくはこのまま親方の下で修行を続けさせてもらいたいとのこと。実は、それには理由がある。
 「研修を始めてから知ったのですが、本当に綺麗な球を出せる技術はまだ確立されていないんです。可能性が未知数なので、もしかしたら自分にしかない技術、技法が生み出せるかもしれません。修行を重ね、いつかは自分にしかできない真珠を作り出して、宇和島ブランドのさらなる飛躍に貢献したいです」と想いを語る。
 取材時は、一年で最も忙しい、アコヤ貝に核を入れる作業の真っ最中。親方は多い人で1日に1000個程入れるが、千葉さんは親方の作業が滞りなく進むよう、移植するための外套膜を小さく切り出したり、海から次のアコヤ貝を引き揚げたりと、休む間も無く動き回る。「もともと体力には自身がありましたし、だからと言って外套膜を切り出すような緻密な作業も嫌いじゃない。むしろ、両方できることに楽しみを感じています」。
綺麗な正方形に切り出す緻密な作業をこなす千葉さん 作業風景
↑親方がアコヤ貝に核を入れるが、貝の大きさに合わせ核や外套膜の大きさを変える。大きさに大小をつけつつ、綺麗な正方形に切り出す緻密な作業をこなす。最初は怒鳴られていたが、最近は指示されずに動けるとか。

都会では決して味わえない!
自然の中で過ごす充実した日々

 海のない埼玉県育ちの千葉さんにとって、宇和島の海の印象を聞くと「こんなに凪いだ海を見たことがありませんでしたし、海の奥に山が見える内海の景色も新鮮でした。また、宇和島に来て初めて高い所から海を見たのですが、本当に地球は丸いんだな〜と実感させられました」と、宇和島の海を気に入っているようだ。
 移住となると気になるのは住環境や食生活。その辺りについて伺ってみると、「娯楽施設は何もないですよ。でも、都会で生活するよりも自然の中で暮らしたかったクチなので不満はないです。スーパーやコンビニはあるのでそれほど苦労しないですし。むしろ食生活は、魚や野菜の種類が豊富でどれも新鮮なので、埼玉にいた時よりも贅沢で美味しいものを食べられている気がします」。
 住まいについては、「独り身ながら2DKの賃貸に住んでいて(補助金により相場の約半額で借りられている!)、1部屋はまるまるトレーニングルームにしています。沖に出た時は体力が必要なので、体がなまらないように常に鍛錬しています」とのこと。
 海が好きで、そこを一生の仕事場と決めた千葉さん。新たな場所での生活を楽しみながら、真珠養殖の独立開業を目指して日々研修に励んでいる。

外套膜をカットされた貝を引き上げ並べる千葉さん
↑外套膜のカットが終わると、次は貝を引き上げ並べる。撮影中動き続けていた。
後輩移住者の声
宇和島市のお気に入り風景
 
【No33(2018年夏号)掲載】
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