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農林漁業就業・ふるさと情報  Produced by NCA 全国農業会議所

森林の仕事ガイダンス

就職氷河期世代の方もお待ちしております!
林業に就きたい全ての人へ総合的なガイダンスを毎年開催!

林業に関する総合説明会・相談窓口となる「森林の仕事ガイダンス」が、毎年開催されている。「林業ってどんな仕事?」と興味を持ち始めた人から「早く就業したい!」という意欲の強い人まで、林業に関心を持つすべての人が対象だ。これをきっかけに林業に就いた人も多いので、興味を持ったなら、まずは会場を訪れてみよう。

「森林の仕事ガイダンス」に参加してみよう!

◎都道府県相談ブース
様々なブースがある中で、各地域の林業の特色や求人についての情報提供に特に力を入れているのがこのブース。昨年の東京ガイダンスでは、計42都道府県のブースが設置され、来場者からの相談に熱心に応じていた。中には移住に関する相談にも応じてくれる都道府県もあり、就業にグッと近づくことができる。

「緑の雇用」総合ウェブサイト「RINGYOU.NET」の特設サイト10月下旬ごろ公開予定!
※特設サイトは公開と同時に「RINGYOU.NET」にてお知らせいたします。

 

◎森林の仕事ガイダンス(エリア版)開催日程
森林の仕事ガイダンスは、林業を知りたい・就きたい人のための道府県ごとの説明会。会場には林業労働力確保支援センターなどが相談ブースを設ける。
開催日程は下記から確認できる。
https://www.ringyou.net/guidance/

◎林業労働力確保支援センター等
各都道府県の林業労働力確保支援センター等では、随時、林業就業希望者からの相談を受け付けている。
地域林業の状況をよく把握しているので、気軽に相談してみよう。
オンライン相談もあるので、詳しくは「RINGYOU.NET」も見てみよう。

森林の仕事に就く第一歩はここから
「林業就業支援講習」に参加しよう

林業就業支援講習は、全国森林組合連合会が厚生労働省から委託を受け、各都道府県において実施する講習会だ。
林業への就職を希望する方を対象に、林業の基礎知識の講義、林業作業の体験、資格講習や施設見学など行い、個別の就業相談も実施している。林業への円滑な就職を支援する。
講義の内容によって、20日間、5日間、1日の3つのコースに分かれている。

チェーンソー講習
林業には欠かせない道具であるチェーンソー。持ち方や刃の角度などの説明を受け、実際に木を切りながら技術を身に付けていく。

林業施設見学
原木市場や製材工場などの見学も行う。

林業就業支援事業のご案内
林業就業支援講習の詳細や開催日程はこちらのホームページでチェックしよう。各都道府県や自治体の就業支援情報なども掲載している。

就業後の段階的な育成支援
「緑の雇用」で確実な技術を

「緑の雇用」新規就業者育成推進事業、通称「緑の雇用」とは、林業経営体を通じて林業に就いた人を支援する国の制度のこと。森林組合や林業会社などの林業経営体が新規就業者に研修を行う際、経営体に対して国から補助が出る仕組みになっている。

「緑の雇用」では、まず林業作業士(フォレストワーカー)FW研修生として就業した林業経営体で実地研修(OJT研修)を受ける。また、実地研修と並行して同じ地域の「緑の研修生」が集まる集合研修にも参加し、様々な林業機械の取り扱いや安全に関することを学んでいく。1年目、2年目、3年目とプログラム内容が変わっていき、年次に応じてステップアップできる。また、5年以上、10年以上のリーダー向けの研修も用意されているなど、就業者のキャリアアップを支援する内容となっている。

現場の声
秋田県の山一林業株式会社に勤務して5年目の河原木さん。趣味は狩猟でゆくゆくは猟師になることが夢と語る。
秋田県との出会いは偶然だった。大学3年生のときに地方での就職を目指して参加したUIJターンの講座では、最も話を聞きたかった県の担当者がたまたまおらず、近くの秋田県のブースへ。そこで秋田県が熊の猟師の発祥の地であることを教えてもらい、がぜん興味が湧いた。それがきっかけとなり、大学4年生には3泊4日の秋田県への体験移住に参加した。そのなかで、林業に携わりながら狩猟をする人が多いことを知った河原木さんは、Aターンサポートセンターや北秋田市役所のサポートを受け、林業会社への就職を目指した。(Aターン=秋田県へのUIJターンの総称)
移住を決めた後は、体験講習にも参加して刈払い機やチェーンソーの資格を取得した。その講習で現在の勤務先の所長と知り合い、就職先が決まった。
移住初期の頃は、冬の雪や夏の暑さ、仕事と家事の両立などに苦労したが、入社5年目の現在はそれらにもだいぶ慣れてきたという。
業務内容は、草刈りや植え付けなどの造林。自分の仕事が次の世代の森になるというスケールの大きさにやりがいを感じるそう。移住のきっかけとなった狩猟については、入社3年目に念願の狩猟の資格を取得した。
林業を志す人に向けて「体⼒や技術は仕事をしていれば必ず⾝に付くものなので、⼼配しなくて⼤丈夫です。 1番⼤事なのは、やる気を⾒せることだと思います。」とアドバイスを送ってくれた。