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農林漁業就業・ふるさと情報  Produced by NCA 全国農業会議所

林業に就きたい人の総合相談 森林(もり)の仕事ガイダンス

林業に就きたい全ての人へ
総合的なガイダンスを毎年開催!

林業に関する総合説明会・相談窓口となる「森林(もり)の仕事ガイダンス」が、毎年開催されている。「林業ってどんな仕事?」と興味を持ち始めた人から「早く就業したい!」という意欲の強い人まで、林業に関心を持つ全ての人が対象だ。これをきっかけに林業に就いた人も多いので、興味を持ったならまずは会場を訪れてみよう。

◎都道府県相談ブース
様々なブースがある中で、各地域の林業の特色や求人についての情報提供に特に力を入れているのがこのブース。昨年の東京ガイダンスでは、計41都道府県のブースが設置され、来場者からの相談に熱心に応じていた。移住に関する相談にも応じてくれるので、就業にグッと近づくことができる。

※新型コロナウイルス対策について感染防止に向けた最大限の取り組みを実施。

◎森林の仕事ガイダンス(全国版)開催日程
全国版のガイダンスでは一度にたくさんの都道府県を知ることができるのがメリット。

◎森林の仕事ガイダンス(エリア版)
森林の仕事ガイダンスは、林業を知りたい・就きたい人のための都道府県ごとの説明会。会場には、林業労働力確保支援センターなどが相談ブースを設ける。

◎林業労働力確保支援センター等
各都道府県の林業労働力確保支援センター等では、随時、林業就業希望者からの相談を受け付けている。地域林業の状況をよく把握しているので、気軽に相談してみよう(相談窓口一覧は21頁を参照。)

就業後の段階的な育成支援
「緑の雇用」で確実な技術を

「緑の雇用」新規就業者育成推進事業、通称「緑の雇用」とは、林業経営体を通じて林業に就いた人を支援する国の制度のこと。森林組合や林業会社などの林業経営体が新規就業者に研修を行う際、経営体に対して国から補助が出る仕組みになっている。
「緑の雇用」では、まずは林業作業士(フォレストワーカー)FW 研修生として、就業した林業経営体で実地研修(OJT研修)を受ける。また、実地研修と並行して同じ地域の「緑の研修生」が集まる集合研修にも参加し、様々な林業機械の取扱いや安全に関することを学んでいく。1年目、2年目、3年目とプログラム内容が変わっていき、年次に応じてステップアップできる。また、5年以上、10年以上のリーダー向けの研修も用意されているなど、就業者のキャリアアップを支援する内容となっている

[「緑の雇用」総合ウェブサイトRINGYOU.NET]
「緑の雇用」事業の詳しい説明はホームページに掲載中。林業に関する様々な情報や、各都道府県の相談窓口も紹介している。
https://www.ringyou.net

[現場の声]
「怖さ」より「楽しさ」が上回る仕事

「自然に関わる仕事がしたい」という思いから、林業の世界に飛び込んで約3 年になる大宮さん。前職から林業への転職を決意した時のことを思い返すと、「体力的についていけるのか?ちゃんと機械を使いこなせるようになるのか?」といった不安だらけだったという。
そんな大宮さんも、今では伐採等の技術も身についてきて、仕事のスピードや精度が上がり、仕事終わりの時間を家族との団らんや勉強、趣味の時間にあてる充実した毎日を過ごしている。
林業について大宮さんは、「残業がなく、自然と触れ合いながら技術を高めることができる魅力的な仕事。ただし、厳しさを感じる面ももちろんあります。特に、怪我には常に注意を払わないといけません。業務上の事故だけでなく、山や森ではスズメバチなどの危険な生物と遭遇することもあります」とメリットの反面、林業の怖さについても語ってくれた。
そのうえで、「少しずつ自然を知り、仕事を知ることで怖さより楽しさが上回っていきます」と新たに林業を目指す方に向けてアドバイスを送ってくれた。