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30代半ばで一念発起
家族と共に挑む〝果樹〟での新規就農

新潟県新潟市 川瀬 量哉さん
(45歳)農業歴:8年

川瀬 量哉【かわせ かずや】
岐阜県出身。九州の大学へ進学後、名古屋の会社に就職。2011年、新潟県に妻と共に移住。現在は新潟市南区で果樹園「いろどり農園」を営む。

「果樹での就農は無理」
簡単ではなかった就農への道のり

新潟市南区で果樹園「いろどり農園」 を営む川瀬量哉さん。岐阜の出身で、九州の大学に進学後、名古屋でサラリーマンとして勤務。農業を志したのは 33 歳の時、就職して10年がたった頃だった。
「若い頃から、ずっと『農業をやりたい』という気持ちを漠然と持っていたんです。何か自分の力でやってみたいな、と。サラリーマン生活も楽しかったのですが、農業への気持ちが消えることはありませんでした。 33歳の時、一度きりの人生なので自分のやりたいことにチャレンジしてみようと、思い立ちました」。
就農を志した川瀬さんは、仕事の傍ら、情報収集を開始。就農や農業経営に関する本を読み漁り、休日には東京や大阪で開かれる就農イベント「新・農業人フェア」に参加。岐阜や長野、新潟などにも実際に足を運び、就農先を検討した。
「農業をするなら、どうしても果樹をやりたいと思っていました。観光果樹園を営んで、自分が育てた果物を食べてもらいたいと。新潟はあまり果樹のイメージがなかったのですが、実際に食べておいしさに感動し、妻の実家が新潟だったこともあり、新潟での就農を考えました」。
新潟で果樹での就農を目指した川瀬さん。しかし、実現までの道のりはそう簡単ではなかった。果樹は、ブドウの場合、苗木を植えてから果実が収穫できるまで3年かかる。収入を得るまでに期間を要する、一から始めるにはハードルの高い作物だ。まずは経験を積むために果樹の農業法人での勤務を目指したが、受入先はすぐには見つからなかった。
「『未経験者の果樹での就農は相当厳しい』と、たくさんの人に言われました。それでも、最初に相談した新潟県の担当者の方をはじめとして、新潟市南区、農協、農業委員会など皆さんが尽力してくださり、南区の農業法人で約1年の研修をしながら、その間にまとまった農地を探す、という提案をいただきました。熱心に対応してくださった皆さんには感謝しかありませんね」。
周囲の支援もあり、研修先が決まった川瀬さんは勤めていた会社を辞め、35歳で新潟への移住を果たした。

「やりたいことをやっている」
幸せを感じて家族と過ごす毎日

研修中は、初めての農作業で試行錯誤の毎日を過ごしながら、地域の方の紹介により運よくまとまった農地を見つけた。そして、川瀬さんは2012年に夢であった果樹農家としての就農を果たした。最初の3年間は研修先だった農業法人でのアルバイトを続け、農業次世代人材投資資金(当時:青年就農給付金)やサラリーマン時代の貯蓄で生計を維持した。技術や経営で悩んだときは、近隣の農家や研修中にお世話になった先輩、普及指導員などに助けられたという。
「最初は不安で仕方ありませんでしたね。新潟へ引っ越すために荷物をまとめた日の気持ちは忘れられませんし、就農してから2年くらいは、本当に自分に農業ができるのだろうかと常に思っていました。栽培や経営で悩むことばかりでしたけれど、そのたびに周囲が親身に指導してくれて、おかげで乗り越えられました。特に自分は、非農家の出身で知識も経験もなかったので。地域の方とのコミュニケーションは、農業をやる上では欠かせないことだと実感しています」。

昨年より栽培を開始したワインブドウの圃場

昨年より栽培を開始したワインブドウの圃場

川瀬さんが栽培したブドウ

川瀬さんが栽培したブドウ

就農して6年目には新潟市基本構想水 準の目標農業所得を達成し、いまでは110aの圃場でナシ、ブドウ、イチジクなどを栽培する。新潟に移住してから 子供も2人誕生し、家族4人での生活を満喫している。
「『自分がやりたいことをやっている』と感じながら毎日を過ごせることが幸せです。移住と新規就農は、実際にやってみると事前のイメージと違うことがたくさんあります。私も観光果樹園をどうしてもやりたいと思っていましたが、いざやってみると自分が納得した状態で出荷して食べてほしいと感じたり、桃を作りたいと思っていたのに、いざ作ってみると桃の毛が痒くて嫌になったり(笑)。イメージ通りにはいかないことを理解した上で、それでも『農業をやりたい』と考える方は、ぜひ情報収集から始められたら良いと思います」。

さらなる所得の向上を目指し、品質の安定やブドウの加工など経営の多角化にも取り組んでいきたいと話す川瀬さん。「自分がやりたいことをやっている」という生きがいを実感しながら、新潟で日々汗を流している。

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