「iju info」/移住インフォ 移住情報
農林漁業就業・ふるさと情報  Produced by NCA 全国農業会議所

森林の仕事ガイダンス

Step1
林業に就きたい全ての人へ
総合的なガイダンスが開催!

林業に関する総合説明会・相談窓口となる「森林もりの仕事ガイダンス」が、東京・大阪で開催される。「林業ってどんな仕事?」と興味を持ち始めた人から「早く就業したい!」という意欲の強い人まで、林業に関心を持つ全ての人が対象だ。これをきっかけに林業に就いた人も多いので、興味を持ったならまずは会場を訪れてみよう。

Step2
森林の仕事に就く第一歩はここから
「林業就業支援講習」に参加しよう

「林業就業支援講習」は厚生労働省委託事業として全国森林組合連合会が各都道府県にて実施するものです。
原則45歳未満の方を対象に林業の基礎知識、林業体験、職場見学、就業・生活相談を通じて林業への円滑な就業を支援します(なお、この講習は、必ずしも就職を保証するものではありません)。
詳細は下のホームページにアクセス!

チェーンソー講習 林業には欠かせない道具であるチェーンソー。持ち方や刃の角度などの 説明を受け、実際に木を切りながら技術を身に付けていく。チェーンソー講習
林業には欠かせない道具であるチェーンソー。持
ち方や刃の角度などの説明を受け、実際に木を切
りながら技術を身に付けていく。

実地講習 習得した技術を使い、実際に林内で作業をする。

実地講習
習得した技術を使い、実際に林内で作業をする。

[林業就業支援ナビ]
林業就業支援講習や、他の講習、ガイダンスなどの情報はこちらのホームページでチェックしよう。各都道府県の林業イベント情報なども掲載している。
http://www.nw-mori.or.jp/

[現場の声]
事前に林業を体験することで、スムーズな就職準備ができた!

今年の秋、林業就業支援講習を自分の生まれ育った地元で受講した。私も含め10人程度の受講生がいた。
初めに林業の基本的な知識や安全についての講義を受けた。林業に興味があり、色々と情報収集をしていたが、この講義を受講して、自分で調べるだけではなかなか分からない林業の現状を知ることができた。
刈払機やチェーンソーの講習では、初めは持ち方すらもよく分からなかったが、指導員の方が一つ一つ丁寧に教えてくれたので、基本的な扱い方をしっかりと身に付けることができた。資格も取れたので、就職に向けての自信に繋がった。
山林に出て実際に林業の作業を行う実地講習では、身に付けた知識と技術を用いて、刈払機で雑草を払ったり、チェーンソーで木を切ったりと貴重な体験をすることができた。
林業への就職を考えている方や興味を持っている方は、林業就業支援講習で林業を体験してみるのが良いと思う。就業・生活相談もあるので、就職の準備ができるし、同時に林業という仕事が自分に合うのか事前に確認することもできる。

Step3
就業後の段階的な育成支援
「緑の雇用」で確実な技術を

「緑の雇用」新規就業者育成推進事業、通称「緑の雇用」とは、林業事業体を通じて林業に就いた人を支援する国の制度のこと。森林組合や林業会社などの林業事業体が新規就業者に研修を行う際、事業体に対して国から補助が出る仕組みになっている。この制度を利用して研修を受ける人を「緑の研修生」という。そのため「緑の研修生」になるには、林業事業体に雇用されていることが必須の条件となる。
「緑の研修生」は、まずは林業作業士(フォレストワーカー)FW研修生として、就業した林業事業体で実地研修(OJT研修)を受ける。また、実地研修と並行して同じ地域の「緑の研修生」が集まる集合研修にも参加し、様々な林業機械の取扱いや安全に関することを学んでいく。1年目、2年目、3年目とプログラム内容が変わっていき、年次に応じてステップアップできる。また、5年以上、10年以上のリーダー向けの研修も用意されているなど、就業者のキャリアアップを支援する内容となっている。

[「緑の雇用」総合ウェブサイトRINGYOU.NET]
「緑の雇用」事業の詳しい説明はホームページに掲載中。林業に関する様々な情報や、各都道府県の相談窓口も紹介している。
https://www.ringyou.net

[現場の声]
日々スキルを磨きさらなるステップへ
有限会社 マル先先﨑林業

大学卒業後、実家が林業を営んでいたこともあり、「緑の研修生」として3年間学び、現場経験6年目の先﨑さん。27歳と現場技能者としてまだ若いながらも2度の日本伐木チャンピオンシップ※1入賞と世界大会を経験。「人生や仕事に大きく影響を与えてくれた大会です。他の選手や林業関係者と交流する機会や技術を学び合える貴重な経験となり、様々な刺激をもらえました。」と、より一層の成長を目指している。
また、先﨑さんは「緑の雇用」の研修生に対してチェーンソー技術などを年に数回、講師として指導している。「実際にやって見せることは難しくないのですが、言葉にして教える難しさを痛感しています。それと自分が理解していないと教えられないので、逆に勉強になることもまだまだ多いです。」と〝教えられる側から教える側へ〟、牽引していく立場としての難しさとやりがいを感じている。
さらに、林業は危険できついという印象も変わりつつあると言う。「安全意識も高まってきていますし、工夫して仕事をしていけば、やった分だけ稼げる仕事でもあります。やりがいのある仕事です。」と林業の魅力を語る。
※1:林業技術や安全意識向上などを目的として、2年に1度開催されるチェーンソー技術の大会