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農林漁業就業・ふるさと情報  Produced by NCA 全国農業会議所

都市と農山漁村を結ぶ!ふるさと回帰支援センター

昨今、地方移住への興味・関心が高まっている。特に、20~40代の若年層を中心に、自然豊かな農山漁村での暮らしを求めて都市から移住するケースが目立ってきた。その背景には、人々の「健康で安らぎのある生活を過ごしたい」という価値観が見て取れる。そんな彼らをサポートする認定NPO「ふるさと回帰支援センター」の魅力をお伝えしたい。

◆ふるさと回帰支援センターとは?

ふるさと回帰支援センターは、自然豊かな地方暮らしを目指す人々の移住を支援するNPO法人だ。支援内容は多岐にわたり、全国各地の専門相談員が相談を受け付けているほか、移住に関するフェアやセミナーなどの各種イベントの開催にも携わっている。
当センターが設立されるきっかけとなったのは、2000年に提起された連合の「100万人のふるさと回帰・循環運動」。地方暮らしによって従来の働き方や生き方を見直し、豊かでゆとりのある生活を実現するとともに地域活性化を目指すという社会運動だ。この運動が持続的に進められるように、都市と地方のさらなるネットワークの強化を目指している。
現在は、東京と大阪にオフィスを設け、全国約950を超える自治体や団体と連携しながら活動している。

◆予約から相談までの流れ

◆毎週開催!各地の移住セミナー

認定NPO 法人ふるさと回帰支援センターは、地域の最新情報や、先輩移住者の話を気軽に聞けるセミナーやイベントを毎週、開催しています。田舎暮らしや、地方での生活に憧れている方は、まずセミナーに参加してみよう。オンラインセミナーもあるので、詳細はウェブサイトからチェックしよう。
また、毎年、国内最大級の移住マッチングイベント「ふるさと回帰フェア」や、エリアごとの大型移住イベントも開催しています。令和4 年1 月9 日(日)には、東京交通会館12 階ダイヤモンドホールで「第4 回東北U・I ターン大相談会」を開催予定。東北各地の自治体に直接、相談できるチャンスです!!

 

◆相談員に聞く!移住に関するQ&A

清流の国ぎふ 移住・交流センター
岩瀬 千絵さん

Q 印象に残っている相談者について教えてください。

A 東京在住の夫婦で「夫婦どちらも行ったことがなかったから」という理由で相談に来られたケースがありました。新天地を求めるなかで、岐阜県のことを知り、調べていくうちにどんどん興味が湧いてきたそうです。あっという間にご自身で行動し、移住が決まったことにも驚きました。

Q 移住後はどんな仕事をされることが多いでしょうか。

A 企業に就職する方もいれば、第一次産業を新たに目指す方もいます。岐阜県は林業も盛んで、それから派生する木工や美濃焼、美濃和紙などのものづくりの道を考える方もいます。

Q 知っておきたい支援制度はありますか。

A 一定期間以上居住する意思がある方に移住支援金を支給する制度があります。東京圏から移住して就業・起業する方への制度や、より要件を緩やかにした岐阜県独自の制度があります。都道府県ごとに支援制度が違うので、事前によく調べることをお勧めします。

Q 岐阜県への移住の決め手はどんなものが多いですか。

A 「清流の国」と言われているように水が非常にきれいで、県の約81%を森林が占めているなど、自然の豊かさに魅力を感じることが多いようです。また、岐阜県は日本のほぼ中心に位置しており、夫婦の出身地が異なる場合の中間地点として選ばれることもありますね。

Q 移住成功のための大切なポイントは何でしょうか。

A 移住後に後悔しないように、事前準備を入念に行っておくことが大切かと思います。積極的に情報収集して、移住先の立地条件や地域の雰囲気などをよくつかんでおくようにしましょう。移住先の住人との交流は特に大事なポイントですので、自分に合ったところかどうか、よく見極められるようにしたいところです。

 

くまもと移住定住支援センター
清原 裕子さん

Q どんな方が相談に来ますか?

A やはり熊本県にゆかりがある方が多いですね。例えば、奥さんの出身が熊本県だったり、以前旅行で訪れてすごく印象に残っていたり。くまモンが好きなことがきっかけ、なんて方もいて、なにかしら興味を持って相談に来られる方が多いです。年齢や職業はかなりばらつきがありますね。

Q よくある質問について教えてください。

A 都会からの相談者によくあるのが「車の免許は必要ですか?」という質問です。地方は都会とは交通の便が異なりますので、車がある方が安心できると思いますよ。

Q 熊本県への移住について教えてください。

A 熊本県は、田畑や山が多く、海にも面した自然豊かな地域です。そのため、移住後に第一次産業への就業を希望している方にとっては、農業・林業・漁業のどれでも選択できる可能性に満ちた県になります。一方で、熊本市近辺は発展しているので、移住後の生活スタイルに合わせて柔軟に対応できますね。

Q 熊本県の魅力はどんなところでしょうか。

A 阿蘇や天草といった観光名所が多いのは自慢の一つです。それから、温泉が県全体にわたって多く湧き出ており、温泉県としての側面もあります。「温泉がきっかけで移住を決めた!」という声もありますよ。

Q これから移住を目指す方に向けてアドバイスをお願いします。

A まずは物怖じせずにどんどん行動してみるとよいと思います。当センターをはじめとした相談窓口を利用すれば無料で情報収集できますし、就農フェアやセミナーなどに参加してみるのもいいかもしれません。特に参考になるのは先輩移住者の声でしょうか。自分とよく似た境遇の成功事例を探してみてください。