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農林漁業就業・ふるさと情報  Produced by NCA 全国農業会議所

自然に囲まれた生活を夢見て
新天地で雇用就農

埼玉県深谷市 黒羽美香さん
(33歳) 農業歴: 4 年

【くろはみか】東京都出身。都内で接客や営業の仕事を経験した後、農業でだれかの生活を支えたいと感じ、㈱グリーネストファームの門戸を叩く。

会社や同僚のバックアップがある
から安心して農業に打ち込める

都内の農業高校を卒業した後、いくつかの仕事を経験してきた黒羽さん。もともと美味しいものや健康的なものに興味を持っており、農産物を作ることでだれかの生活を支えたいと感じたことが農業の道を踏み出したきっかけだ。そんな黒羽さんが本格的に転職活動を開始したのは29歳の時だった。
活用したのは、農業専門の求人サイト。インターネット環境さえあれば、だれでも、どこからでもアクセス可能で、求人数も豊富だ。検索を進めるうちに見つけたのが、㈱グリーネストファームの求人だった。さまざまな作物を扱い、若い従業員も多く、会社の雰囲気も自分に合っていると感じて応募した。その後はトントン拍子で話が進み、面接を無事突破した黒羽さんは深谷市に移住することを決意。今では地域を支える期待の若手として深谷市の農業を盛り上げている。
黒羽さんは、雇用就農でなければ移住は成功しなかったかもしれないと考えている。農業未経験者の独立就農の壁は想像以上に厚い。資金の準備、農地の確保、地域住民とのコミュニケーションなど、達成しなければならない課題がいくつもある。それらをクリアしながら、農業の経験を積むことができるのが雇用就農だ。農業に必要な栽培の知識や、道具の扱い方は会社の先輩たちが教えてくれる。安定した給料や、決まった休日もあるので、自分がやりたい農業に心配事なく打ち込むことができる。経験を積んでいくことで、いずれは独立を目指すことも可能だ。
黒羽さんに今の仕事について伺うと、「従業員同士の仲が良く、いつも和気あいあいとした雰囲気です。季節に合わせて、キャベツ、ネギ、トウモロコシ、ナス、チンゲンサイなどを栽培しており、みんなで協力し合いながら頑張っています。最初は体力がなく、しんどい時期もありましたが、それを乗り越えると作物を育てる楽しさで夢中になれますね。自然が相手の仕事なので、雨が降ったり風が強い日には大変ですが、それ以上にやりがいに満ちた仕事ですよ」と語ってくれた。
今後の目標は「グリーネストファームをより一層盛り上げていくこと」。同社に入社して4年目になる黒羽さんにも年々後輩が増えてきている。「これまで先輩方に教えてもらったノウハウを今度は私が伝える番になりました。先輩としての責任感を持ちながら、会社の仲間たちとともに成長していきたいです」と意気込みを話してくれた。

「野菜と人を育てる」をモットー
に深谷市の未来の農業を担う

黒羽さんをはじめ意欲ある従業員を育てるため、同社では、働きやすさの向上に積極的に取り組んでいる。その例の一つが、作業場兼休憩所の増築だ。夏場の日差しは強く、熱中症の危険もある。そんな時、無理せず休める場所が必要だと感じ、社長の山口泰司さんが新たに建設することを決めた。当然、空調完備なので、従業員にとってはありがたい。作業場も別室に用意しており、天候に左右されず仕事をすることもできる。

↑増築中の作業場兼休憩所

↑休憩所の内部

↑トウモロコシ畑は気を抜くとアブラムシなどの害虫が発生するので定期的にチェック

同社では、「農の雇用事業(雇用就農者育成・独立支援タイプ)」を活用しており、国からの助成金を使って、研修生一人ひとりの能力向上や働き方の改善を目指している。
山口さんは「従業員が安心して働くことができる環境整備は不可欠です。良い作物を育てるためには、良い従業員を育てるところから。そのためのフォローは惜しみません。『農の雇用事業』はそうした理念を後押ししてくれる制度なので本当にありがたいです。これからも目の前の課題を一つずつクリアしていって、みなさんと成長していきたいですね。いずれは独立を希望し
ている方もいるので、新しいことにもどんどん挑戦してもらって、技術を継承していきたいです」と話す。
そうした山口さんの考えが根付いているからか、一人ひとりのモチベーションは高い。深谷市の未来の農業を担うため、グリーネストファーム従業員のみなさんは、今日も汗を流している。

 

【取材協力】株式会社 グリーネストファーム
「野菜と人を育てる」をモットーに積極的に労働環境の改善や設備投資を行って経営を拡大し、2017 年に法人化。11 人の従業員とともに約15haを経営する。

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