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農林漁業就業・ふるさと情報  Produced by NCA 全国農業会議所

父の背を追い漁師となり10年
漁と養殖の二刀流に励む

山口県下松市 原田周一郎さん
漁業歴

大学時代を広島で過ごし、卒業後に地元・下松市に戻り漁師となる。現在は父・俊信さんとともに、漁では主にアジやタイ、ヒラメ、ブリを捕りながら、あわせてトラフグの養殖を行っている。

私のやりがい
商品価値の高いトラフグを育てること

原田周一郎さん

一匹一匹手作業の「歯切り」
逸品を育て上げるトラフグ養殖

山口県の南東部、下松市沖の瀬戸内海に浮かぶ笠戸島にて、定置網漁とトラフグの養殖業に精を出す原田周一郎さん。漁師である父親の背中を見て育ち、大学卒業後に自らも漁師となって、今年で10年目を迎えている。
5月下旬のある晴天の日、午前7時に待ち合わせ場所に現れた原田さんは、深夜から早朝にかけて親子で網を引き上げ、捕れた魚を市場へ出荷するなど、既に一仕事を終えてきたところだという。それでも原田さんは疲れた様子など見せず、港から船で5分ほどの距離にあるトラフグの養殖場へ案内してくれた。
到着すると、まずはトラフグの様子を確かめながら餌をやり、続いてお互いに噛みつき合って傷つくことを防ぐための、「歯切り」の作業に取り掛かった。
生け簀の底を水面近くに引き上げてトラフグを網ですくい、一匹ずつ手づかみで口をつまむ。そして、むき出しにした歯をニッパーで切り取り、隣の生け簀に移していく。つかまれたトラフグはプクッと膨らみささやかな抵抗を試みるが、原田さんの手に容赦はない。
原田さんの養殖場では毎年5~6月にトラフグの稚魚を仕入れ、その時に最初の歯切りを行う。明け方の漁をこなしながら朝昼1日2回の餌やりを続け、翌年の5~6月に400gほどに成長したトラフグに対して、再度歯切りを行う。その後は9月の下旬から年明けにかけて、800g~1kgに成長したトラフグを出荷するというサイクルで養殖を行っている。なお、市場が休みである日曜は漁も休むが、餌やりは行う。丸一日休む場合は「父と相談します」とのこと。
養殖について、原田さんは「地道な作業」と語る。たしかに、沖に出て網を引き上げる漁と異なり、予期せぬ大漁などはあり得ず、餌やりや歯切りなどコツコツと手間をかけて育て上げる日々に派手さはないかもしれない。それでも歯切りの作業中、一匹一匹を見つめる原田さんは「今年はデキがいい」と笑顔を見せ、「病気を持ちやすい魚なんですが、きちんと管理して良い魚ができた時はやっぱりうれしいです」と続けた。派手さはなくとも、時間をかけ、気持ちを込め、逸品とも言える魚を育て上げることに養殖の醍醐味があるのだろう。
「出荷の時期が楽しみですね」と尋ねると「値段が良ければいいんですけど」と原田さん。聞くと、近年の売値は若干の下落傾向であるのに対し、餌代などの経費が上昇しているのが悩みだという。だからこそ逆に「良いものを育てて、下松のトラフグが名産として認められるよう頑張りたい」と抱負を語った。

泳ぎや食いつき具合を確認しながら、均等に行きわたるよう生け簀に餌をまいていく。

泳ぎや食いつき具合を確認しながら、均等に行きわたるよう生け簀に餌をまいていく。

原田さんが親子で営むトラフグの養殖場。

原田さんが親子で営むトラフグの養殖場。

田の字型に区切られた生け簀の1マスに約700 匹のトラフグが泳いでおり、
歯切りなどの世話を行う際に隣の生け簀に移しながら管理している。
年間で合計9,000 匹ほどを出荷する。

噛まれたら大ケガという強靭なトラフグの歯をニッパーで切り落とす。

噛まれたら大ケガという強靭なトラフグの歯をニッパーで切り落とす。

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