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農林漁業就業・ふるさと情報  Produced by NCA 全国農業会議所

外の世界を見たからできる!
新しい漁業を創造する変革者

宮城県石巻市 漁業生産組合 浜人 阿部勝太さん
漁業歴:7年

阿部勝太さん

収穫した昆布をフォークリフトで持ち上げ、そのまま浜人の加工場へ運ぶ。

地元に戻って継いだ漁師 当初は疑問を感じる日々が続く

わかめや昆布の名産地として知られる、宮城県石巻市の十三浜地区。この地で漁師一家の長男として生まれた阿部勝太さんは、将来的に家業を継ぐ決意をしながらも「5年間だけ外の世界を見たい」と父に直談判し、高校卒業後から仙台、東京、愛知と土地を変えて暮らしたという。
「地元しか知らないで一生を過ごすのは嫌だったんです。正直に言えば遊びたかったわけですけどね(笑)」。
約束通り5年で十三浜に戻り、父の下で漁師の仕事を始めた阿部さんだったが、その厳しさに衝撃を受けたという。
「労働時間は1日平均15時間くらい。年間の休みは30日あればいい方。危険を伴うのに努力が価格に反映されない。いろんな職を経験しましたが、ダントツで漁師の仕事がきつかったですね」。
そんなハードな仕事に従事して2年が過ぎる頃、東日本大震災が発生し十三浜を津波が襲った。数多の人生を変えた大災害は、阿部さんにも影響を与えた。
「みんな精神的に参ってました。両親はここに残ると言うし、まさか自分だけ離れるわけにはいきませんでした。そして、どうせやるなら自分が楽しいと思える仕事に作り変えようと思いました」。
そして、それまで抱いていた不満を解消する方法を模索し始めたのであった。

安定的な所得と休暇を得るため 製品化と販売ルート構築を実現

元々は各家族ごとに漁業を営んでいた十三浜の漁師だったが、いち早く復興を進めるために阿部さんの親の世代の漁師が話し合い、5家族で協業することを決めた。そして漁業生産組合浜人(はまんと)ができたのだが、阿部さんは従来通り収穫物を漁協に収めるのではなく、加工し、パッケージして販売店に出せるまでの工程を浜人にて行うことを提案した。自分たちが育てたわかめや昆布を、飲食店やスーパーへ売り込むという構想である。
自分たちで値段をつけることができれば所得は安定する。安定した所得があれば従業員を増やし、その分、休みを増やすこともできる。当初は「漁師歴も浅いのに何言ってんだ」と強い反対もあったというが、阿部さんの熱意が上回った。現在では浜人は順調にその活動規模を広げている。若い従業員も増え、この秋には加工場を1つ新設するという。
「漁師の仕事や田舎での生活を客観視できるようになったという意味で、外に出たことが生きたと思う。外を見たから疑問を持てたし、疑問を持てたから変えようと動くことができました」。
将来的に、次の世代へ自信を持ってバトンタッチできる漁業の仕組みを作ることが、阿部さんの目標である。
「自分の子どもに継いでほしいとは言いませんが、『サラリーマンの3倍稼げる漁師という仕事があるぞ。その分、きついけどな』と言えるようにしたいですね」。
阿部さんが語る話には、不思議な力強さがある。このバイタリティあふれる変革者は、自らが掲げる理想に向かって今日も走り続けているのだろう

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