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森と街。田舎暮らしを多彩に生きる森の案内人

長野県上田市 瑞慶覧明子さん

「腑に落ちた」瞬間に
移住を決意

 「ポンと背中を押された感じでしたね。次の日、会社に辞表を出しました」
NPO法人やまぼうし自然学校の瑞慶覧明子さん(35歳)、通称「ずけちゃん」が移住を決めたきっかけを語った時の一言だ。
会社員として働くかたわら、児童館で子どもと遊ぶボランティアや、NGOで国際的な活動に関わっていた。
そんな折、活動を通じて知り合ったインド人の女性シャクンタラさんの訃報に接した。尊敬していたその人に「思うがままにやってみなさい」といわれた気がして、ストンと移住を決意した。
長野県菅平高原にあるやまぼうし自然学校が開催するインタープリター講習に、月2回のペースで東京から通い出して10カ月、講習も終わりに近づくころだった。
やまぼうし自然学校は、東京や埼玉にも拠点をもち、専任スタッフ6人を抱えるNPO法人。林間学校の受け入れや地元を対象とした自然教室の開催など、子どもを対象とした体験学習・環境教育を行うほか、指導者養成も実施している。瑞慶覧さんは人員に空きがあったことも幸いし、面接を経てスタッフとなった。
「入ったその年の夏に、いきなりキャンプの責任者でした。外部スタッフはベテランばかりでしたが、私はまだまだでしょう。必死でしたね…」
経験を積みながら勉強した甲斐あって3年後には森林インストラクターの試験に合格。現在は事務局長を務めている。

事務所から数分のところにあるキャンプ広場。旅館組合から借りている。まもなくここも雪にうもれる。「いま、雪遊びを企画しているんですよ」と瑞慶覧さん。

事務所から数分のところにあるキャンプ広場。旅館組合から借りている。まもなくここも雪にうもれる。「いま、雪遊びを企画しているんですよ」と瑞慶覧さん。

森の仕事と
都市暮らしを楽しむ

移住当初から決めていたことで、生活の場は、菅平から車で30分ほど離れた上田市街にした。菅平に住んでしまうと、仕事と私生活の境がなくなってしまう気がしたからだ。
そうした考えもあって出会ったのが、上田を中心に起きているムーブメント「LooP38」。地域の人同士の交流と学びの場として、数カ月に1回、県内と県外から講師を招き、講演が行われる。
本誌7号にも登場した東御市の永井農場を経営する永井進さんが講師として招かれたことも。また「LooP38」の依頼で、やまぼうし自然学校の加々美貴代代表理事も講演を行った。
「森林からそう遠くない上田市街に住んでいる人でさえ、あまり森には行きません。それならこちらから都市に森をもっていこうか…というような話を、スタッフたちと始めています。LooP38で知り合った仲間を、そこに巻き込めたらオモシロイと思うんですよね」
移住8年、地域社会に対しても着実に根を張りつつある。そして、暮らしを楽しむという意味ではもうひとつ。琉球民謡で使われる三線の演奏にはまっている。苗字の「瑞慶覧」で想像がつくように、親は沖縄出身。ルーツとなる文化への興味もあって、1年前ほどから習い始めた。
仕事に、暮らしに、趣味に。自然の中の仕事と、街での暮らしをバランスよく楽しんでいる「ずけちゃん」である。

実家は東京。森と街のつなぎ役

瑞慶覧さんは、東京の旅行代理店に営業に出かけることもあり、そんな時はスーツ姿。「実は早く脱ぎたいんです」と、笑う。
実家のある東京都世田谷区と上田は車で3時間ほど。移住を決める時は、だれかに相談した記憶はない。そのため、両親にも知人にも、事後報告だった。NGOの活動や菅平へ講習に通っていたこともあり、長野への移住を周囲に明かしたときも、驚かれなかったという。
仕事以外でも実家にはたまに帰る。やまぼうし自然学校のスタッフ紹介欄に「男の子に間違えられることもしばしば」とあるが、普段はもっと短髪。
「実は今でも、髪は実家の目の前の美容院で切ってもらっているんです。小さい時からなので…」と、こだわりものぞかせる。「でも、東京に帰るつもりはないですよ」ときっぱり。菅平と上田にいることが今は楽しい。

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