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若い力で「山をきれいに!」
今日も現場でひと踏ん張り

埼玉県秩父市 大浦 則克 さん
林業歴

山あり谷あり清流あり…。19歳で地元・埼玉県秩父地方の豊かな自然を育てる仕事に従事して4年になる大浦さん。気が付けば、林業の道をまっしぐら。仕事にプライベートに、充実した毎日だ。

私のやりがい
山をキレイに

大浦 則克さん

夏の暑さもなんのその
山で働く充実した日々

首都圏のベッドタウンとして知られる埼玉県は、豊かな森林を有し、古くから林業の盛んな地域でもある。
県の北西部に位置する秩父地方で生まれ育った大浦さんは、林業の世界に入って4年。地元の山々を守り、育てる仕事に携わっている。
「最初から林業を希望していたわけではなかった」とは言うものの、ハローワークでの就職活動を通じて秩父広域森林組合へ就職。作業班のメンバーと現場へ入り、充実した日々を送っている。
林業と一口に言っても、苗木を植える「植え付け」、木々の周囲に生える雑草を刈る「下刈り」、木々を健全に育てるために間引きを行う「間伐」、伐採した木を適当な長さに切り揃える「玉切り」、伐採した木を集めておく「集積」など、さまざまな作業がある。
取材当日は、埼玉と群馬の県境に位置する現場で、檜の間伐作業を行っていた大浦さん。本来であれば、別の現場で植林を行う時期だが、まとまった雨が降らず、作業に入ることができない状況が続いていた。土が乾いている状態で苗木を植えると枯れてしまうそうだ。
通常は、7時30分頃に現場へ直行し、班のメンバーと共に山へ入る。昼休みをはさんで一日中作業を行い、基本的に仕事が終われば17時~18時頃にその場で解散。それぞれ自宅へと帰るが、時には年の近い先輩と飲みに行くこともあるとか。1年間は同じ班のメンバーで現場を回ることになる。
急斜面での仕事が多い上に、チェーンソーや鉈などを常時使用する、危険と隣り合わせの仕事だ。それでも大浦さんは、「特にけがをしたことはないですね」と話す。本人の注意力はもちろん、現場のチームワークがあってのことだろう。
大変なのは、やはり〝暑さ〟。特に真夏の炎天下での下刈りなどは、ハードな作業になるようだ。
決して楽な仕事ではないが、やりがいはどこにあるのだろうか。
「やはり作業をすれば山がきれいになっていくことが一番楽しいと感じますね」と大浦さん。
最初はうっそうとしている現場も、下刈りをしたり間伐を行うなど、手をかけてやると、見違えるように明るくなるという。
休日は日曜祝日と第2第4土曜日、それにお盆と年末年始。季節や現場の状況にもよるが、過度の残業もなく、「人間関係も良好です!」とのこと。
趣味は愛車のゼファー750で駆けるロングツーリング。日々の生活は「充実しまくり」とニッコリ笑う大浦さんだ。

「間伐」とは、山の木々がすくすくと育つように、一定の割合で木を間引く作業のこと。 間伐を行うことで山は一気に明るくなり、残った木の発育が良くなる。

「間伐」とは、山の木々がすくすくと育つように、一定の割合で木を間引く作業のこと。
間伐を行うことで山は一気に明るくなり、残った木の発育が良くなる。

家族のコメント

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